重要事項説明ってなに?
不動産を購入したり借りたりするときに、契約の前に「重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)」という時間があるのをご存知ですか?
「難しい法律の話を延々と読み上げられる、退屈な時間」 そう思っている方も多いかもしれません。
しかし、これは不動産を取引する上で「しっかり聞いて理解しておかないと、思ってたのと違う」ということになりかねない最も大切な時間なのです。
今日は、私たち宅建業者が「重要事項説明書」を作るために裏でどんな調査をしているのか、そしてなぜそれが大切なのかをお話しします。

そもそも「重要事項説明(重説)」とは?
一言でいうと、その物件どんな物件なのか、どういった制約があるのかという「取扱説明書」です。
物件の良いところ(日当たりが良い、広いなど)はチラシを見ればわかります。 しかし、重要事項説明ではチラシには書かれない「制限」や「法規制」を説明します。
- 「実は、この土地には高い建物が建てられません」
- 「実は、前の道路は私道で、他人の許可がないと通れません」
- 「実は、将来家を建て替えるときに、土地が狭くなります」
契約ハンコを押した後で「知らなかった!」となっても手遅れです。だからこそ、契約の前に必ず「宅地建物取引士」という国家資格を持ったプロが説明することが義務付けられているのです。
宅建業者は「探偵」のように調べています
この重要事項説明書を作るために、私たち宅建業者は数日かけて役所や現地を走り回り、徹底的な調査を行っています。
例えば、こんなことを調べています。
1. 役所での調査(法規制) 市役所の都市計画課や建築指導課に行き、「ここで本当に家が建てられるのか?」「どんな種類の建物ならOKか?」などを調べます。 条例で、予想外の制限がかかっていることもあるため、慎重に確認します。
2. インフラの調査(水道・ガス・下水) 「水道の本管はどこを通っているか?」「太さはどれくらいあるか?」「引込管やメーター、敷地内配管はあるか?」などを調べます。 もし他人の敷地を通って水道管が引き込まれていたら、将来トラブルになる可能性があります。そういった「見えない地中」のことも調べ上げます。
3. 道路の調査 「目の前の道は誰のものか?」「幅は何メートルあるか?」 道路の幅が狭いと、救急車が入れないだけでなく、「建て替え工事の時に重機が入らず、解体費や建築費が数百万円高くなる」なんてこともあり得ます。
他にも、単に必須項目を調べるだけでなく、個々のお客様が描いている未来予想図に照らし合わせ、「お客様が思い描いてるご希望をちゃんと達成できる物件かどうか」ということも頭に入れながら調査しています。
私たちが「重説」で伝えたいこと
今の時代、ただ書類を読み上げるだけなら、AIでもできます。 私たちが重要事項説明で伝えたいのは、法律の条文ではなく「結局、あなたにとってどうなのか」という翻訳された言葉です。
- 増築を考えていらっしゃれば「法律上はこうなっているので、将来リフォームする時はこれくらいまでなら広くできますよ」
- 建て替えを考えていらっしゃれば「ここは道路が狭いので、建て替えの時に少し余分に費用がかかるかもしれませんよ」
- 場所は気に入ってるけど平屋と二階建てを迷っていらっしゃればハザードマップで説明した上で「この地域は過去に浸水した地域なので、垂直避難できる構造も検討した方が良いですよ」
このように、その物件のメリットもデメリットも全てお伝えし、納得し理解した上で買って(借りて)いただくこと。 それが、プロとしての私たちの仕事です。
まとめ
重要事項説明は、皆様の「安心」を守るため、夢を叶えるための最後の砦(とりで)です。
もし説明を聞いていて「ん?どういうこと?」と思ったら、遠慮なく話を遮って質問してください。 私たちは、お客様が100%納得するまで、何度でも噛み砕いてご説明します。
春日井市でご検討中の方は、ぜひ私たちにご相談ください。建設のプロとしての視点も含めて、失敗しない物件選びをサポートします。


